土曜日の稽古(^^)!
Author: tsurugi
今日は土曜日、道場は稽古です!
このところ、つるぎも仕事のため稽古に行けていませんでした(^^;。会社も新しい仕組みでの仕事が始まり、まだまだ忙しい日々が続いています。つるぎも、家に帰り食事をするとそのまま居間で横になったまま朝を迎える・・・そんな日々が2週間ほど続いてしまっています。
新しいことを始める、もしくは環境が変わるというのは相当なストレスや疲れを引き起こすのかもしれません。つるぎも新入社員として会社に入って、数ヶ月は今と同じように夕食を食べるとゴロリと横になっていつの間にか朝になってしまっていました。その意味では、新入社員当時の自分と今の自分が重なるような気がしています。新入社員だった頃は、仕事に慣れるとともに余裕が生まれ、徐々に生活のリズムが戻ったようにもうしばらくすれば心にももっと余裕が生まれるだろうと経験から感じているつるぎです。
そんな中でも、自分の仕事や生活でのやる気を引き出してくれる趣味についても楽しむ余裕を持ちたいものです。先日、仕事の合間(お昼休み)に会社を抜け出し、しばらく振りに書店に。約30分間で本屋を一周。目についた本を3冊購入し急いで会社に戻りました(^^;。
今日はその中の一冊、世界的指揮者の佐渡裕氏の著書『僕はいかにして指揮者になったのか』(新潮文庫、2010年)を読みました。この本は今から16年ほど前に佐渡さんが34歳の時に書いた本を文庫化したもので、文庫化にあたって50歳になる氏が前書きを寄せています。
今や世界が認める指揮者である佐渡裕さんですが、「指揮者」となるためには苦闘と苦悶の日々があったこと、また師と仰ぐ小澤征爾やバーンスタインとの出会いと触発、そして多くの人に支えられてきたことが綴られています。また、音楽の世界にもあるだろう出身大学の学閥や派閥とは無縁で自分の信じる道を貫き、「指揮者」と認められるまでの道のりは気迫に溢れています。今、34歳のつるぎでも「こんな気迫に満ちあふれた34歳の佐渡さんだったらきっと初めて握った竹刀でも、つるぎは負けてしまうのでは?」と感じる程でした(^^;。(ちなみに佐渡さんのお兄さんは中学生の時、音楽の道をきっぱりと捨て剣道をはじめて当時5段の腕前だったそうです。)
世界的指揮者となった佐渡裕さんの著書
音楽の道も剣の道も本当に通じるものがある・・・そんな感動に浸ったつるぎでした。と同時に剣道もまた仕事もより一層目標を高く、「その道の第一人者に!」とやる気も出てきたように思います。
さて、土曜日の稽古はつるぎにとっても一週間ぶり。久しぶりの剣道です(^^)!
明日は宇都宮の中央審査会が行われます。初段から5段までの審査です。今日の稽古は受験者が最後の確認に来ました。根岸先生、相澤先生のご指導で模擬審査や稽古。明日の審査に備えます。明日の審査で実力がすべて出し切れるようにと願っています。つるぎはその後、先生方との稽古。久しぶりの稽古をとても楽しむことができました!(ただし、自分の竹刀は先生を打てるまでには至りません。先生に気持ちよく打たれながらも剣道で体を動かせる喜びが勝っていたように思いました(^^))
明日の審査を受験する剣士たちに、「●●さんの本来の目的は、審査に合格することやないはずや。剣道をすることが一番大切や。目隠しをつけていない者ほど、自分自身が出せる。●●さんも目隠ししたりせんと、しっかり剣道をしいや」との言葉をつるぎより送ります(^^)!
これは「審査」を「コンクール」に、そして「剣道」を「音楽」に置き換えると、佐渡裕さんが世界的コンクールを勝ち上がる中でずっと心に思っていた友人からのひとことなのです。私たちも、剣道を楽しもうではありませんか(^^)!!