Archive for 2月 6th, 2010
フラガール
土曜日, 2月 6th, 2010
夕方、稽古へ向う時、雪が降っていました。うっすら積もる雪、安全運転で道場へ。やはり雪のためか剣士たちも少なかったですがそれでも小中学生で10数名ほど集まり、先生方も10名ほど集まりました。稽古も少数のため、逆に休むことなく稽古をみっちりやれました(^^)。来週14日の日曜日の審査を受験される先生方も真剣に稽古に励んでおられました。
いつもより早めに稽古が終わり、帰宅したつるぎはTVを見ながら食事を。ちょうど「フラガール」をやっていました。この話は福島県いわき市のハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)の誕生を映画化したものです。実は、つるぎの弟夫婦がいわき市に住んでおり、3年半前にハワイアンズで結婚式を挙げました。そのことを思い出しました(^^)。
さて、フラガールは常磐炭鉱という石炭の採掘が産業だった町の話で、石炭が次第に取れなくなっていく中で石炭に代わる産業を作ろうという話でした。栃木県では足尾銅山がほぼ同時期に銅の採掘が下火になっていきました。炭鉱や銅山という産業は多くの人が集まる巨大産業で、それだけで町が一つ形成されるほどのものです。足尾も最盛期には宇都宮をしのぐ人口だったといいます。
佐藤竹志初代館長も足尾銅山で長年、山に入って銅の採掘をしていました。きっと「フラガール」の豊川悦司のような格好で銅を掘っていたと思います。命がけの仕事だったようで、初代館長も「落盤事故で横穴が崩れて閉じ込められたことがある。」と聞いたことがありました。しかし、「発破(ダイナマイトで爆破すること)をしたあと、その中にはいるとそこはキラキラと銅が輝いていてまるで天国のようだった。」とも話していました。そして最後は「生まれ変わってもまた銅山で働きたいものだなぁ」と。
足尾はその後、銅が取れなくなり閉山。その直前に初代館長は宇都宮に転居し、やがて少年時代に通った「申武館」を宇都宮に再建しようと思うのです。足尾は残念ながら、その後主要な産業も育たず、大きく人口を減らしました。(いわき市はハワイアンセンターが一つの産業に育ちました。)しかし、足尾の精神が宇都宮の申武館に受け継がれていることは誇るべきひとつの偉大な歴史です。
「フラガール」を見ながら、ふと「彼女たちはフラダンスで、つるぎたちは剣道、それぞれそうした歴史とつながっているんだなぁ」としみじみ思うつるぎなのでした。