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道場の歴史をたどる
月曜日, 1月 25th, 2010
申武館道場も宇都宮に再建されて今年の5月で30周年、(つるぎは小学一年生のときに入門したのでかれこれ27年です) ひとつの節目を迎えます。
申武館はもともとは足尾に実在し、足尾銅山の勤労者とその子息の心と体を鍛えるために、古河鉱業足尾鉱業所が資金を出してつくられたといいます。大正13年のことでした。当時は柔道場と剣道場が併設され、どちらかを学ぶことができたといいいます。(詳しくはホームページの道場紹介にもあります。)
実は同じ時期に足尾町内に3つの道場が作られました。「申武館」と「顕武館」そして「尚武館」です。この3つの道場は互いに先生が回って教えていたり、また剣士たちは互いに町内大会ではいつもライバルとして切磋琢磨したそうです。・・・・実は!!!最近、つるぎも知ったのですが(本を見つけました!!)この3つの道場には建てた人々のある思いがあったのです!!!!
道場の名前をよ~く、よ~く見てください・・・。「申武館→シン」、「顕武館→ケン」、「尚武館→ショウブ」、なにか見えてきませんか????
そう、「真剣勝負(しんけんしょうぶ)」です。当時、3つの集落が互いに切磋琢磨するように思いを込めてそのような語呂合わせをしていたというのです!!この名前の通り、この3つの道場は互いに競い合ったそうです。そしてその志は・・・宇都宮の申武館に引き継がれるのです。
宇都宮の申武館は初代館長の故佐藤竹志先生(申武館出身)、故島尻松雄先生(顕武館出身)、そして現さくら市の蓮実辰行先生(尚武館出身)の三人の先生が協力してつくりました。(3人は年も近く、ライバルでもあったようです)建設した佐藤竹志先生の学んだ「申武館」の名をつけて誕生しましたが、足尾の「真剣勝負」の精神そのままに三人の協力の上に誕生しました。この歴史なくして申武館はなかったわけです。
つるぎはこの重要な歴史を最近になって知りました。つるぎは三人の先生にも直接ご指導をいただきました。すでにお亡くなりになったお二人の先生、そしてご健在のさくら市の蓮実先生・・・つるぎは必ず先生方のその志を継いで参ります。
最近見つけた足尾の本。(申武館のことも書かれていました)道場にも一冊おいてあります。
30周年を目前に、道場の歴史に改めて触れたつるぎです。今道場に学ぶ剣士の皆さんにもこうした歴史を伝えていかなければ!と思うのでした。